会計と数学の接点①-複式簿記-

会計と数学の接点①  -複式簿記-

私自身は、研究者ではなく、税理士という実務担当者なので、あまりアカデミックな立場からの分析は出来ないのですが、長年、会計実務に従事していると、突然、数学との接点が姿を現して、驚かされる事があります。

中でも、最大の驚異は「複式簿記」です。 「複式簿記」は何故、会計技術としてこんなにうまくゆくのか。 一方で「単式簿記」は何故うまくゆかなかったのか。 あるいは、一時期話題となった井尻雄士氏の「三式簿記」などが立消え状態なのは何故か等です。
現段階での私の理解は、多くの研究者も指摘しているように、複式簿記こそが、資本主義の技術基盤として、最適なツールだという事です。資本主義では、個別資本の運動を常時モニターする事が重要ですが、複式簿記なら、資本の動きを、変化前・変化後(原因・結果と説明する方もいます)の両面で把握するため、運動そのものを記述することが可能だからです。当然、一方だけしか記述出来ない単式簿記よりもすぐれているし、また、会計処理を別々に記載したり、日時を明示したりすることも可能なので、3つ以上の要素も必要ありません。

一般には知らない方も多いようですが、複式簿記普及の最大の貢献者は、15世紀のイタリアの修道士で数学者ルカ・パチョーリです。
彼はその著書「算術・幾何・比及び比例全書(通称スンマ)」の中で「複式簿記」を紹介しました。 つまり当初は数学書の一部だった訳です。 それが各国語に翻訳され、当時グーテンベルクにより考案された印刷技術により、世界各地に普及しました。
複式簿記の技術自体はそれ以前からあったようで、研究者の中には、起源を、イスラム商人
(アッバース朝)に遡る方もいますが、重要性からは、彼をパイオニアとするのがベストです。 「バランスシートで読みとく世界経済史」の女性著者ジェーン・グリーソン・ホワイトは、数年間、イタリアで彼の足跡をおって、本書を書き上げたそうです。

19・20世紀の社会学者であるマックス・ウェーバーやウェルナー・ゾンバルトも指摘しているように「複式簿記」が無ければ、現在の資本主義は成立しなかったかもしれません。

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